法勝寺九重塔の基礎を確認 京都市
京都市は11日、市動物園(左京区岡崎)の整備事業に伴う調査で、平安時代後期に白河天皇(1053~1129)が建立し、約81㍍の高さがあったとされる法勝寺ほっしょうじの九重塔の基礎部分について、初めて規模を確認したと発表した。
八角形の塔の基礎は1辺12.5㍍。基礎全体の面積は推定約750㎡で、国内に現存する最も高い木造の塔東寺五重塔(南区、高さ約55㍍)の基壇(324㎡)の約2.3倍。
試掘調査で確認された基礎の跡は、約2㍍の深さに直径約70cmの石が多量に詰め込まれ、粘土で固められていた。
法勝寺は1077年に白河天皇が建立し、6年後に九重塔が完成した。その後落雷で焼失したが、1213年に臨済宗の開祖栄西によって再建された。1342年に再び焼失。寺は応仁の乱(1467~1477)後に廃絶した。(時事・他)参照
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