出雲大社遺跡の70点、国の重要文化財に
文化審議会の19日の答申で、巨大柱根6点などの出雲大社境内遺跡(出雲市大社町)出土品70点が国の重要文化財に指定される見通しとなった。同市平田町、石橋家住宅の3棟は登録有形文化財に登録される。
柱根など一式は、02年の調査で出土。それぞれ3本一組の心御柱しんのみはしらと宇豆柱うずばしらは旧本殿の柱根で、スギ材でできており最大径は1.40㍍。
心御柱の直下にあった礎板、手斧ちょうななど鉄製品38点、土器25点も指定を受ける。礎板の年輪年代測定から、旧本殿の造営は1248(宝治2)年とみられている。
一方、石橋家は、通称木綿街道にある商家で、木綿問屋・魚問屋を経営。
江戸末期から明治後期に建築された3棟は、町家が立ち並んでいた平田の伝統的建造物の多くが取り壊される中、貴重な遺構であると評価されている。
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