日韓の歴史学者、任那日本府説廃止に合意
07年6月から始まった、第2期日韓歴史共同研究委員会は、日本が古代に朝鮮半島南部を支配したとする任那みまな日本府説を正式に廃棄することに合意したと、多くの韓国メディアが報じた。同委員会は23日に、最終研究結果を両国政府に提出する見通しだと伝えている。任那日本府説とは、日本書記に記されている、日本による政治機関任那日本府が、西暦4~6世紀にかけて朝鮮半島南部の任那を統治していたとする説。
日本ではこれまで通説が存在していたが、実在については諸説あり、日韓の歴史解釈においてその存在の有無が争点となっていた。
韓国メディアは、「任那日本府はなかったと日本の歴史学者たちも認定」「任那日本府という用語は不適切」と題してこれを伝えている。
共同研究の結果、「大和政権の一部の勢力が朝鮮半島の地方で活動したことは認められるが、この地域を統治する政治的機関が存在するとまでは言えない」とし、従来の通説が事実でないという合意に達したと伝えている。
韓国では、半島南部を日本が支配したという任那日本府の論理が、日帝の韓国侵略を正当化する役割を果たしてきたとし、今回の破棄によって、今後の日韓の歴史認識問題に新たな展望が生まれるのではないかとみている。(Searchina)
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