最古の木製壺形容器とJ字形勾玉を発見 西川津遺跡
島根県埋蔵文化財調査センター(松江市)は24日、松江市西川津町の西川津遺跡で、約2300年前の弥生時代前期の木製壺形容器と、約1800年前の弥生後期のJ字形のガラス製勾玉まがたまが見つかったと発表した。
いずれもその当時では全国で初めての発見となり、同センターは貴重な史料とみている。壺は高さ17cm、幅19cm楕円形で、素材はケヤキかヤマグワ。弥生中期には壺形はあるが、前期では皿やコップなどが一般的という。
半分程度くりぬかれた、作りかけの状態で溝に捨てられており、同遺跡で作られたとみられる。同センターは、「同遺跡が全国的にも優れた技術の拠点だった可能性もある」とみている。
ガラス製勾玉は長さ1.7cm、幅1.1cmで水色。これまでのガラス製はすべて丸みを帯びた形だった。
縄文時代に九州南部で石製のJ字形勾玉が見つかっており、この勾玉も九州から持ち込まれた可能性があるという。
いずれも昨年12月から今年2月、道路工事に伴う発掘調査で見つかった。
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