悔し涙の浅田真央を絶賛 キム・ヨナも凄い!!イチロー

世界のイチローが浅田真央の悔し涙を絶賛した。バンクーバー冬季五輪フィギュアスケート女子で金・銀メダルを獲得したキム・ヨナと浅田真央についてコメント。真央が世界２位でも悔しがったことに感心した。

世界一になることの難しさをだれよりも知るイチローは、超ハイレベルの戦いを演じた真央とヨナを手放しでたたえた。
「人が採点する競技だから（コメントは）難しいですが、どちらもすごい。直接（会場で）見られた人は幸せですね」。

自身も昨年３月のＷＢＣで日本代表を引っ張り、決勝では試合を決める２点適時打を放って２大会連続の金メダルをもたらした。

ヨナを生んだ韓国とは、瞬間最高視聴率45.6％（関東地区）をたたき出した決勝を含めて５度も対戦し、日本中をアツクさせたことは記憶に新しい。その時の思いが、２人の戦いであらためて呼び起こされたようだった。

真央とはかつてテレビ番組で対談した間柄。五輪での健闘を祈り、日本のフィギュアチーム全員に直筆のメッセージも届け、競技に対する関心は高かった。

その真央が、五輪初出場というプレッシャーの中で２位を獲得したにもかからず悔し涙を流したことを報道陣に聞かれると、勝つことに全てをかけていた執念に驚きを隠さなかった。
「２位で涙を流したのなら、凄い話ですよね。うれし涙でもおかしくないのに」

大本命といわれた中で金メダルを勝ち取ったヨナのことも、「どこの国とかは関係なく興味がある。優勝間違いないという人がそのまま勝つのは凄い」と称賛した。
自身は昨年のＷＢＣ後、重圧を受け続けた影響などで胃潰瘍を患い、開幕から８試合の欠場を強いられた。

それほどに厳しい世界の戦いを、19歳とは思えない強靱な精神力で制したヨナからは、何かを得られるとみたのかもしれない。(中日新聞・他)参照