桂小春団治、国連本部で初の落語公演
日本の伝統話芸をひっさげて海外の舞台を渡り歩く落語家桂小春団治52が19日、ニューヨークの国連本部で落語公演を行った。主催者によると、同本部での落語の上演は初めて。
英・仏・中・スペイン語の字幕が用意された会議場は、催しの物珍しさも手伝って各国の外交官ら約200人の大入りに。
出囃子に合わせて小春団治さんが高座に上がると、空間は和の雰囲気に包まれた。
演目はお玉牛、皿屋敷という得意の2本。テンポの良い大阪弁が、練りに練った字幕のせりふと相まって客席を引き込み、約2時間の公演中、会場には笑い声が何度も響いた。
スリランカの外交官ランシリ・ペレラさん40は、「身ぶりや声色が多彩。演劇のように楽しんだ」と満足げに語った。
小春団治さんは00年以降、ブロードウェーの舞台に落語家として初めて立つなど12カ国で公演。終演後、「いろんな国の人が同じ客席で笑って平和なひと時を過ごしてくれた。感動した」と話した。【ニューヨーク時事】
| 固定リンク
コメント