ポール・サミュエルソン氏死去 近代経済学の父
20世紀を代表する米経済学者で、ノーベル経済学賞受賞者のポール・サムエルソン氏が13日、米マサチューセッツ州の自宅で死去。名誉教授を務めていた米マサチューセッツ工科大学(MIT)がHPで発表した。享年94。
ポール・サムエルソン氏は1915年、米インディアナ州生まれ。
ハーバード大で博士号を取得し、47年にMITの教授に就任した。
経済学の分析に数学モデルを援用し、議論を精密にした功績で知られる。市場重視の新古典派経済学と、ケインズ経済学のマクロ経済分析を融合した新古典派総合を提唱。
ジョン・F・ケネディ氏の選挙公約づくりで中心的な役割を果たし、大統領当選後は経済顧問を務めるなど60年代の米政府の経済政策運営に深く関与。
70年に米国人として初めてノーベル経済学賞を受賞した。
| 固定リンク
コメント