和歌山県串本町の無量寺は28日、江戸時代の画家長沢芦雪の虎図や円山応挙の波上群仙図など、55面の障壁画のデジタル複製画を報道陣に公開。最新の技術を駆使してふすまから飛び出しそうな虎などを鮮やかに再現した。
複製したのは、二人が描き、国の重要文化財に指定されている襖絵や壁画で、原画は無量寺が保管している。複製画は本堂の5室の襖や壁に、制作当時のままの状態で配置。
同寺は、「応挙と芦雪が意図した絵画空間を体感してほしい」としている。
大日本印刷会社が約4億3千万画素のデジタルスキャナーでデータを取り込み、1年近くかけて制作した。一般公開は12月から。
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