大極殿の荘厳な姿、忠実に再現 平城宮跡
来年の平城遷都1300年に合わせ、文化庁が平城宮跡(奈良市)で復元中の第一次大極殿正殿の覆い屋がほぼ取り外され、金色の鴟尾を載せた入り母屋造りが19日、澄み渡る秋空の下で荘厳な姿を見せた。
大極殿は天皇の即位や元日祝賀などの国家儀式のほか、外国使節の歓待に使った平城宮の中心的な施設。
復元中の大極殿は東西44㍍、南北22㍍、高さ27㍍で、使った瓦は約9万3千枚。柱や梁に国産ヒノキを用い、土壁仕上げにするなど、古代の工法で忠実に再現。土台にあたる基壇は鉄筋コンクリート造りで、免震装置を施した。
内壁には日本画の大家、上村淳之さんが東西南北の方位を守った四神などの壁画を作成中。来年4月の公開時には、政務の際に天皇が座った高御座の模型も展示される
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