芥川賞作家・庄野潤三氏、老衰のため死去
庄野潤三氏しょうの・じゅんぞう(日本芸術院会員)は21日午前10時44分、老衰のため川崎市多摩区三田の自宅で死去。享年88。
1921年大阪市生まれ。父、貞一氏は大阪・帝塚山学院の創設者。
九州大卒後、海軍予備学生として任官。戦後は教師、放送局でディレクターの仕事をしながら同人誌に小説を発表。
55年、家庭生活のささやかな幸福と危機を描いたプールサイド小景で芥川賞を受け、作家生活に入った。
安岡章太郎、吉行淳之介らとともに第三の新人と呼ばれ、自らの日常の体験を平明に野太く見つめるあたたかな作風で知られた。
■第三の新人(大辞林 第二版より)
昭和20年代後半に登場した戦後派に続く世代の作家たちの総称。小島信夫・安岡章太郎・遠藤周作・吉行淳之介・三浦朱門・曾野綾子・庄野潤三ら。
■戦後派文学(大辞林 第二版より)
第二次大戦後に登場した文学の一派。心理主義的・実存主義的手法を取り入れ、政治と文学の問題を軸に戦争責任・主体性の問題などを主題として追求した。主な作家・批評家に野間宏・椎名麟三・梅崎春生・大岡昇平・武田泰淳・埴谷雄高ら。
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