夏目漱石自筆の水彩画か 吉備路文学館で初公開
明治の文豪夏目漱石(1867~1916年)の熊本・旧制第五高等学校/五高教授時代の居宅内を描いたとみられる水彩画が、五高で漱石に学んだ岡山市出身の漢学者湯浅廉孫おさひこ(1873~1941年)の遺品から見つかった。
夏目漱石自筆の可能性もあり、文豪の息吹を伝える資料として8月1日から、岡山市北区南方の吉備路文学館で初公開される。
漱石が熊本市に暮らしたのは、五高に赴任した1896年から英国留学に出る1900年までの4年半。その間転居を繰り返したが、5番目の居宅が現在、夏目漱石記念館(熊本市内坪井町)として保存、公開されている。
一方、後に神宮皇学館/現皇学館大、旧制三高教授になる湯浅廉孫(岡山市中区海吉出身)は五高生時代、内坪井町の漱石宅で書生を務めるなどかわいがられ、親交は終生続いた。
水彩画は関西在住の個人が所蔵し、今回、吉備路文学館に寄託された。
縦17cm、横25cmの厚手の紙に、床の間のある和室が几帳面な筆致で描いてある。【山陽新聞】参照
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