川喜田二郎氏、死去 KJ法の創始者
文化人類学者で、カードを使った独自の発想法KJ法の創始者川喜田二郎氏が8日、敗血症のため都内の病院で死去した。享年89。
川喜田二郎氏は京大文学部卒。東京工大教授、筑波大教授、中部大教授などを務めた。
旧三高、京大時代に故今西錦司氏らのもと探検調査活動に明け暮れた経験を生かし、50年代以降、ネパールの学術調査など数多くの業績を上げた。
その体験の中から、ベストセラーとなった著書「鳥葬の国」「ネパール王国探検記」などが生まれる。
KJ法も、野外調査でのカードによる情報整理の手法がヒントだった。
多彩な考えを一つの発想にまでまとめ上げていく系統的方法として完成させ、70年代以降、多くの企業や自治体、大学で広く活用された。
ネパールの山村の生活改善運動に尽くした功績で84年にはマグサイサイ賞も受ける。文明論、組織論など数多くの著作は「川喜田二郎著作集」(全13巻、別巻)に収められている。
■マグサイサイ賞
フィリピン大統領ラモン・マグサイサイを記念して創設された賞。
毎年アジア地域で社会貢献などに傑出した功績を果たした個人や団体に対し、マニラ市のラモン・マグサイサイ賞財団により贈られる。
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