落札の中国人カイ・ミンチャオ氏、金払わぬ 十二支像
パリで前月、競売にかけられ、個人所蔵品の競売としては過去最高額で落札された中国清朝時代のブロンズ像2体/ネズミとウサギの銅像の落札者が、中国人カイ・ミンチャオ氏だったことが明らかになった。
中国国営新華社通信が2日報じたが、直後にカイ・ミンチャオ氏と名乗る中国人古美術収集家が、謎の落札者は自分だと名乗り出た。
カイ氏は声明で、「中国人なら誰でも(ブロンズ像を取り戻すために)立ち上がっただろう。私もその責任を果たすべく努力した」と述べるとともに、「落札額を支払う資金はない」と主張した。
支払い能力がないという意味か、支払うつもりがないという意味かは不明。
カイ氏の声明は、海外に流出した中国の歴史的遺物を回収しているNational Treasures Fundが発表した。
カイ氏は同基金のアドバイザーを務めているという。
2体のブロンズ像は、故イヴ・サンローラン氏とパートナーのピエール・ベルジェ氏が所蔵していたもので、前月クリスティーズで競売にかけられた。
約150年前のアヘン戦争で、北京郊外にある清朝時代の遺構円明園から英仏連合軍によって略奪されたものとされ、中国政府は返還を求めていた。【AFP】
★戦利品を問題にするなら、日本を含め、もちろん中国だって、多くの国家が、他国から貴重品を持ち込んでいないか。
全ての戦利品を元の場所に戻すためには、太古の昔に遡ってやり取りしなければならないことになる。これはなかなかに難しい。
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