俳優の金田龍之介さん、慢性腎不全で死去
ホームドラマの父親役から、すごみのある悪役まで幅広くこなした俳優金田龍之介が3月31日午前2時13分、慢性腎不全のため亡くなった。享年80。
金田龍之介は足の爪を切った際に雑菌が入り、3月26日に入院。
30日深夜に容体が急変したという。
父が興行師だったことから、5歳の時に大阪で初舞台。工業専門学校卒業後、化粧品会社で働きながら演劇活動を続けた。56年に上京して劇団新派に入団した後は、映画やテレビ、舞台で幅広い演技をみせた。
押し出しのいい容姿と柔らかみのある芸風で善悪いずれも巧みに演じ、市川猿之助演出のスーパー歌舞伎からミュージカル、現代劇まで、ジャンルを問わず活躍した。
昨年8月に上演された市川猿之助演出の新・水滸伝が最後の舞台となった。83年の舞台滝沢家の女たちで菊田一夫演劇賞を受賞。著書に四十四年目の役者などがある。
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