奈良市の薬師寺で29日、金堂の本尊薬師三尊像(国宝)のほこりを落とすお身ぬぐいがあった。
昨年末は展覧会と堂内修理のために背部の光背が外されていたが、2年ぶりに本来の姿での迎春準備となった。
安田暎胤えいいん管主らが読経して仏像から魂を抜いた後、薬師如来坐像(高さ2.5m)と脇侍の日光・月光両菩薩立像(いずれも同3.2m)に僧侶4人が登り、白布で全身をぬぐっていった。
3体の青銅の肌は10分ほどで元通りのつやを取り戻し、薬師像の前には正月の法要の本尊となる吉祥天女画像(国宝)の厨子が安置された。
いにしえに迷う ⑥ 薬師寺
コメント