« 崔真実/チェ・ジンシルさん、自殺 趙成珉の元妻 | トップページ | 秋山幸二氏、王監督の後任に ソフトバンク »

2008/10/03

陶酔者 大佛次郎の未発表小説原稿

作家大佛次郎(1897~1973)が、東京帝大の学生だった1920年に書いた未発表の小説原稿陶酔者が見つかった。横浜市中区山手町の大佛次郎記念館で開かれる展覧会「大佛次郎とフランス」で展示されている。

Photo署名は一度本名の野尻清彦を書いて消し、隣にペンネームらしき中河大一郎と書いて消し、赤い字で再び本名を記している。
400字詰め原稿用紙19枚の短編で、右上をこよりで束ね、末尾に「二〇・五・一一」と日付がある。

記念館の収蔵庫整理をしているうち、見つかった。
陶酔者は、フランスの象徴詩に親しむ北京大学法学部学生夏礼二が主人公。

革命運動に身を投じる友人の李保、中仏混血の美しい恋人エリーズが入れ替わりに部屋を訪れた初夏の一日、自分に陶酔できることはあるのか、生きることの意味に考えを巡らす
友人の活動に共感はしながらも、「革命という詩に酔う」ことには冷めている。

Photo_2大佛次郎研究会会長の村上光彦さんは、
「大人の小説を書き始めた初期の習作でしょう」という。
「場所は北京だが、主人公の趣味や知識は大佛さんに非常に似ており、若き日の投影があると見てもいいのではないか。政治・行動などへの態度も、後年の大佛文学に通じるものがある」。

大佛は一高在学中から少年小説を書き、大学進学後は翻訳なども手がけたが、筆名は24年ごろ書き始めた鞍馬天狗で定まる以前、多くを使い分けた。

「中河」名は村上さんも初めて見るそうだが、野尻清彦大佛次郎になる過程の貴重な証言者ともいえそうだ。(asahi.com)から抜粋

|

« 崔真実/チェ・ジンシルさん、自殺 趙成珉の元妻 | トップページ | 秋山幸二氏、王監督の後任に ソフトバンク »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 陶酔者 大佛次郎の未発表小説原稿:

« 崔真実/チェ・ジンシルさん、自殺 趙成珉の元妻 | トップページ | 秋山幸二氏、王監督の後任に ソフトバンク »