ゴッホ「ドービニーの庭」に消えた猫 ひろしま美術館
オランダ生まれの画家ゴッホ(1853~90)の名画ドービニーの庭を所蔵するひろしま美術館(広島市)は3日、X線調査の結果、絵の具で塗りつぶされた下に、スイスバーゼル美術館にあるほぼ同じ構図の作品同様、猫が描かれているのを確認したと発表した。
スイスの作品には左下に黒猫があるが、広島のものにはなく、美術愛好家からは「自殺を決意したゴッホが『厄介な存在は消える』との意味を込めて描かなかった」との推論も出ていた。
ひろしま美術館は、絵の具の成分から、第三者が塗りつぶした可能性が強いとしている。
古谷可由・主任学芸員は、「猫がいないこととゴッホの自殺を結びつける意見は論理が飛躍していたと思う。ゴッホはまだ絵を描く意欲は失っていなかっただろう」と話す。(YOMIURI ONLINE 他)から抜粋
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