西郷信綱さん死去 古事記・万葉集の研究者
「古事記」や「万葉集」などの古代文学研究で知られる国文学者で、文化功労者・横浜市立大名誉教授の西郷信綱さんが25日、急性心不全のため川崎市内の病院で亡くなった。享年92。
西郷信綱さんは大分県生まれ。東大国文科卒。文芸評論家の丸山静さんらと「アララギ」の短歌に傾倒。
戦後「貴族文学としての万葉」などの著書を通して、それまでの国文学研究を批判。
作品を社会と時代全体の中でとらえ、歴史社会学派の旗手として活躍した。
ロンドン大教授も務めた。75年から古事記の注釈に取り組み、89年「古事記注釈」(全4巻)に完成させ、角川源義賞を受賞した。
95年文化功労者。他の主な著書に「万葉私記」「源氏物語を読むために」「古代人と夢」「斎藤茂吉」など。 (毎日JP)から
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