野村証券社員がインサイダー取引 投資家への背信
野村証券社員らによるインサイダー取引事件で、顧客企業の合併・買収(M&A)などの未公表情報を知人に伝えていた社員のレイ(レイはがんだれに萬)瑜容疑者(30 22日付で解雇)が、知人名義の口座を使って自ら株の売買を発注していたことが関係者の話でわかった。
不正取引には複数の口座が使われており、監視委は、不正発覚を防ぐ狙いもあったとみて口座の取引明細などを分析している。
野村証券でM&Aの提案などを担当する企業情報部に在籍していたレイは06年6月から07年末にかけて、業務を通じて知った顧客企業の株式交換や公開買い付け(TOB)などに関する情報を、電話や電子メールなどで知人の蘇春光容疑者37側に連絡。
情報の公表前に買い付け対象企業の株を繰り返し購入した疑いがもたれている。不正に売買した株は21銘柄に及び、計約4千万~5千万円の利益を得たとみられている。
これらの売買は、蘇春光や弟の蘇春成容疑者25名義で開設した複数の証券口座で行われていたという。
ところが、そのうち半導体部品大手が06年秋にTOBで完全子会社化する計画を進めていた化学メーカーの株を購入した際は、一部をレイ自身が春光らの名義の口座を使い、直接、買い付けを発注していたという。
レイは98~02年に京都大学に留学し、野村証券には06年2月に入社したという。99~01年に京大に留学していた蘇春光とは、留学生同士の懇親会などを通じて知り合ったとみられている。
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