キトラ古墳の大刀復元、シックな黒に銀の輝き
極彩色壁画で知られる奈良県明日香村のキトラ古墳(7世紀末―8世紀初め)の出土品から、奈良文化財研究所が副葬品の大刀を復元し、報道陣に23日、公開した。
つややかな黒漆塗りのさやに銀製の金具が付くデザイン。
高松塚古墳などの華美な唐風の大刀とは違うタイプだが、奈良文化財研究所は
「洗練された美しさがある。第一級の品で被葬者の身分の高さがうかがえる」としている。
長さ約90cm幅4.4cm重さ672g。さやはヒノキ製で、つかにサメ皮を巻いた。
これまでの発掘調査でさやや大刀の破片、金具など計8点が出土。
金具の種類から2本以上の大刀が副葬されたという。
このうち細身の1本の形や装飾を、同時期の古墳で見つかった例を参考にして推測した。
大刀は5月9日から明日香村の同研究所飛鳥資料館で展示する。〔共同〕
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