円仁生誕祝う鐘、日中両国に響け 入唐求法巡礼行記
平安時代に遣唐使として中国に渡った僧侶円仁794―864が、修行のため故郷を離れて1200年となることから、誕生日にあたる14日、ゆかりのある立石寺/山形市や中国の寺院で一斉に鐘を鳴らす企画が進んでいる。
慈覚大師円仁えんにんは天台宗の僧侶で、遣唐使の一員として838年に中国に渡り、唐に滞在した時の記録を入唐求法巡礼行記にっとうぐほうじゅんれいこうきとして残した。
立石寺りっしゃくじ(閑けさや岩にしみ入る蝉の声 芭蕉)を建立したといわれ、縁の寺は約700に上るとされる。
提案した元山形県議の大内孝一さん78は昨年9月、現役時代から関心を抱いていた中国を訪問。円仁ゆかりの寺院である赤山法華院/山東省で、現在も円仁が祭られていることに感激し、企画を提案、快諾を受けた。
赤山法華院は「中国と日本はもともと一衣帯水の隣国。鐘を鳴らし友好のきずなを強めたい」としている。〔共同〕
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コメント
tenjin95様
私は『入唐求法巡礼行記』を読んだことがありません。
思えば、本格的な宗教書をまともに通読したことがないような気がします。
きっと素晴らしいのでしょうね。
投稿: 大滝三千夫 | 2008/04/06 01:44
> 管理人様
円仁の巡礼行記を見ますと、破仏が猛烈な勢いで行われている様子が分かり、また円仁自身も、非常に苦労して帰国しようとした様子が分かって、なにやら、下手なサスペンスドラマよりも緊迫感が伝わる内容だったりしますね。
投稿: tenjin95 | 2008/04/05 18:23