親鸞思想の再検討、750回忌法要前に 浄土真宗
浄土真宗の宗祖親鸞の750回忌の主な法要が、11~12年にかけて営まれるのを機に、思想の再検討が進んでいる。明治以降に本格化した親鸞研究が、新たな資料解釈などにより転換点を迎えているからだ。
親鸞は、やや後の道元、日蓮らとともに、鎌倉の仏教改革運動を進めた宗教家とされるが、近年の研究で親鸞らの教えは、当時の社会にあまり影響を及ぼしていなかったことが分ってきた。
親鸞や師の法然らが批判した真言宗や天台宗など旧仏教の影響力が依然として強かったことが、資料などから裏付けられたからだ。
例えば、親鸞思想の革新性とされる悪人正機説は法然が唱えたことは知られてきた。その法然より前に、旧仏教が
「どんな悪人も念仏を唱えれば極楽往生できる」と説き、民衆に信じられていたことが、平安期の貴族の日記や歌謡集梁塵秘抄から浮かび上がっている。こちらへ続く【アサヒ・コム】
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コメント
tenjin95 様
>開祖とか宗祖といわれる人は‥理想的な姿で理解されてしまう‥
心の拠り所として、そうなりがちなんでしょうね。
「悪人正機説」が『梁塵秘抄』の歌謡から浮かび上がっているとは考えもしなかったことでした。
投稿: 大滝三千夫 | 2008/03/26 11:49
> 管理人様
こういう作業は、どの教団でも必要なことですね。どうしても、開祖とか宗祖といわれる人は、後代の信者にとって理想的な姿で理解されてしまうものですから。
投稿: tenjin95 | 2008/03/25 14:58