蘇我蝦夷・入鹿父子の兵庫跡か、甘樫丘東麓で出土
飛鳥時代の大豪族、蘇我氏の邸宅があったとされる奈良県明日香村の甘樫丘東麓/あまかしのおかとうろく遺跡で、7世紀前半の倉庫とみられる建物跡が出土したと、奈良文化財研究所が27日、発表した。
日本書紀にある蘇我氏の兵庫つわものぐら/武器庫の可能性があり、蘇我氏が滅亡した大化改新/645年が起きた7世紀中ごろに破壊されたとみられる。
7世紀前半の建物跡は2棟が見つかり、うち1棟は建物内部にも柱がある総柱建物で、幅約8.5m、奥行き約5m。
昨年、約25m北東で、ほぼ同時期・同規模の総柱建物跡が出土している。
日本書紀には皇極3/644年11月、蘇我蝦夷えみし入鹿いるか父子が家を甘樫丘に並べ建て、門の近くに兵庫を造ったとある。
7世紀後半に一帯が再造成された形跡も見つかった。
塀に囲まれた建物跡が3棟(最大で幅約9m、奥行約4.5m)出土しているが、7世紀末頃には全てなくなっていた。
●現地見学会は29日午後1~4時。
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