« 在学中の芸能活動ダメ、小泉麻耶さんの訴えを棄却 | トップページ | 転職誌ビーイング 3月休刊 ネットや無料誌に押され »

2008/02/28

太陽系外縁に惑星Xの可能性 神戸大 向井正教授ら

太陽系の外縁に、地球とほぼ同じ大きさの惑星Xが存在する可能性を、日本の研究グループが数値計算で明らかにした。
約1000年かけて太陽の周りを公転しているという。

Photo_4太陽系の惑星は、06年に冥王星が準惑星に降格され、現在は8個だが、惑星Xが観測で見つかれば、冥王星に代わる第9惑星になる可能性が高い。
米天文学会誌アストロノミカルジャーナルの4月号に発表する。

太陽系の外縁部には、エッジワース・カイパーベルトと呼ばれる氷の小天体群でできた帯がある。

この小天体群は、太陽から50天文単位(1天文単位は地球と太陽の平均距離=約1億5000万キロ)を超えるとまばらになり、軌道が細長い楕円形にゆがむが、その理由の説明がつかなかった。

Photo_5神戸大学惑星科学研究センターの向井正教授とパトリック・リカフィカ特別研究員は、
惑星Xが帯の外側にあった小天体をはじきとばし、重力で軌道をゆがめていると仮定。

コンピューターで数値計算した結果、太陽から20天文単位ほど離れたところで生まれた惑星Xが、太陽系形成初期の約1億年で80~175天文単位離れた軌道上に移動したと考えると、つじつまが合ったという。

計算では、惑星Xの大きさは直径が1万~1万6000キロで、約1万2800キロの地球とほぼ同じ。氷状のメタン、アンモニア、水などと岩石からなり、地球の3~7割の質量(重さ)を持つ。

太陽に最も近づくと14.8~17.3等星と冥王星なみの明るさになるとみている。

|

« 在学中の芸能活動ダメ、小泉麻耶さんの訴えを棄却 | トップページ | 転職誌ビーイング 3月休刊 ネットや無料誌に押され »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 太陽系外縁に惑星Xの可能性 神戸大 向井正教授ら:

» 冥王星に代わる第9惑星がある? [つらつら日暮らし]
冥王星が矮惑星になってしまって、アメリカは残念がっていましたね。しかし、神戸大などの研究チームは、惑星運動の計算の結果、別の第9惑星があるかもしれないと判断しています。 [続きを読む]

受信: 2008/02/29 00:39

» 太陽系に新惑星発見・リローデッド? [時評親爺]
28日付エキサイトニュース・共同配信が伝えている惑星発見?な話(28日付IZAニュースも参照)。このあいだ新惑星だ?、いや冥王星は村八分?だナンだ?といろいろと議論のあった太陽系ではあったが、またも新惑星発見?らしいが、大丈夫か太陽系?!(←ナニが”大丈夫”なのかは知らない)。前掲共同配信に依ると「海王星の外側で地球から120億キロ以上離れた位置に、未知の太陽系惑星の存在が推定される」と言うのである。その新惑星?らしきモノは「質量は地球の30-70%」で、「太陽の周囲を楕円軌道で回り、地球などの軌道... [続きを読む]

受信: 2008/02/29 14:10

» [太陽系]冥王星の後釜か? [BBRの雑記帳]
いわゆる一つのソーラーシステムの話題です。 1年半ほど前、天文学界を大いに揺るがした「冥王星騒動」。結局こちらのエントリで採り上げたとおり、冥王星は惑星の地位を滑り落ちてしまったのですが、では太陽の回りを周回している星はないのかというとまだまだある...... [続きを読む]

受信: 2008/02/29 21:04

» 海王星外側に第9番惑星の発見なるか? [Y's WebSite : Blog 〜日々是好日〜]
惑星が「発見されそうだ」というレベルのお話ですが・・・。 太陽系9番目となる未知の惑星が海王星の外側に存在する可能性が高いことを、神戸大のパトリック・S・リカフィカ研究員と向井正教授が、詳細な理論計算で世界で初めて突き止めました。今後、観測体制が整えば、....... [続きを読む]

受信: 2008/03/01 01:16

« 在学中の芸能活動ダメ、小泉麻耶さんの訴えを棄却 | トップページ | 転職誌ビーイング 3月休刊 ネットや無料誌に押され »