南極観測船 しらせ、昭和基地に別れ
第49次南極地域観測隊の夏隊は15日、昭和基地から観測船しらせに乗船し、48次越冬隊とともに帰国の途に就いた。最後の航海となるしらせも、25年通った昭和基地に別れを告げた。
夏隊員がしらせのヘリコプターで昭和基地を離陸した。
ヘリポートでは涙を浮かべる隊員も。夏隊員らはしらせに乗船後、甲板に整列し、島の先端の立待岬に立つ越冬隊員と大きく手を振り合った。
49次隊は夏期間中、精力的に野外観測や基地観測を展開した。燃料タンク周辺工事など越冬に向けた整備、道路・コンテナヤードなどの新船対応工事や設営作業も完了した。
★しらせは、これまでの観測船と同様に保存を望む声が上がっているが、今のところ引き取り手が決まっていない。
★09年11月出発予定の51次隊から就航する予定の新観測船の名称は、しらせを引き継ぐことが決まっている。
| 固定リンク
コメント