福田康夫首相、初の施政方針演説 消費者行政担当相
福田康夫首相は衆参両院の本会議で、就任後初の施政方針演説を行った。08年を「生活者や消費者が主役となる社会」のスタートの年と位置づけ、各省庁の消費者関連部署を統合した消費者行政を強化する組織の新設を表明した。
環境問題への対応として、「世界の先例となる低炭素社会への転換を進め、国際社会を先導する」と決意を示し、先駆的な取り組みを進める10の環境モデル都市を作るなどの新たな施策を説明した。
ねじれ国会への対応として、「与野党が信頼関係のうえに立ってよく話し合い、国政を動かすことこそ政治の責任だ。野党の意見も積極的に取り入れながら責任ある政治を遂行する」との基本姿勢を宣言。
政権の五つの基本方針として、
①国民本位の行財政への転換
②社会保障制度の確立と安全の確保
③活力ある経済社会の構築 ④平和協力国家日本の実現
⑤低炭素社会への転換――を示した。
消費者行政では、「統一的・一元的に推進するための強い権限を持つ新組織を発足させる」と述べる。消費者行政担当大臣を置く方針を示した。
今国会の焦点となる、揮発油税の暫定税率維持などを盛り込んだ租税特別措置法改正案に関しては、「道路特定財源は現行の税率を維持する必要がある」と語り、今年度中に成立させる意欲を強調した。
年金記録漏れ問題では「国民にご迷惑をおかけしていることをおわびする」と謝罪し、「私の内閣で解決するよう全力を尽くす」と約束した。
社会保障制度の見直しに関連し、消費税を含む税体系の抜本的改革を早期に実現する必要性を指摘。「各党各会派が胸襟を開いてこの問題を話し合うことを強く望む」と野党に協議を呼びかけた。
また、平和協力国家としての役割を果たすため、「自衛隊の海外派遣に関する一般法(恒久法)の検討を進める」と表明した。
憲法改正にも言及し、「改正するとすればどのような内容かなど、すべての政党の参加の下で幅広い合意を求めて議論が行われることを強く期待する」と述べ、衆参両院の憲法審査会での議論を求めた。
★至って淡々とした福田流の施政方針演説である
・小泉流の「自民党をぶっつぶす!」のように体育会系よろしく拳を振り上げるような勇ましさもなければ、安倍流の「美しい国!」といった聞いていてこちらが恥ずかしくなるような薄っぺらで観念的な言辞もない。
・それにしても森さん以来、4人も清和会の中で政権のたらい回しを‥。
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