芥川賞候補に初の中国籍作家、楊逸さんのワンちゃん
第138回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の候補作が6日発表され、在日中国人女性の楊逸/ヤン・イーさん(43)のワンちゃんが候補に選ばれた。中国籍の芥川賞候補者は初という。
楊逸さんはハルビン市出身。23歳で来日し日本語を学び、在日中国人向けの新聞社で社長秘書として働きながら、中国語で詩やエッセーを発表。
日本語で構想・執筆したワンちゃんは、日本人と再婚した中国人女性を主人公に、人間模様をユーモラスに描く。
選考会は16日、東京・築地の新喜楽で。候補作は次の通り。
【芥川賞】
川上未映子「乳(ちち)と卵(らん)」(文学界12月号)▽田中慎弥「切れた鎖」(新潮12)▽津村記久子「カソウスキの行方」(群像9)
▽中山智幸「空で歌う」(同8)▽西村賢太「小銭をかぞえる」(文学界11)▽山崎ナオコーラ「カツラ美容室別室」(文芸秋号)
▽楊逸「ワンちゃん」(文学界12)
【直木賞】
井上荒野「ベーコン」(集英社)▽黒川博行「悪果」(角川書店)
▽古処誠二「敵影」(新潮社)▽桜庭一樹「私の男」(文芸春秋)
▽佐々木譲「警官の血」(新潮社)▽馳星周「約束の地で」(集英社)
芥川賞は、アサッテの人 直木賞は、吉原手引草←2007年
芥川賞は川上未映子さん、直木賞は桜庭一樹さん←2008年
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