裸者と死者のノーマン・メイラー氏 死去
AP通信によると、太平洋戦争の従軍体験を書いたベストセラー小説裸者と死者で知られた米作家ノーマン・メイラーが10日、腎不全のため、ニューヨーク市内の病院で死去した。享年84。
ノーマン・メイラーはニュージャージー州のユダヤ系家庭の出身。ハーバード大在学中に小説を書き始めた。太平洋戦争に従軍し、フィリピンで日本軍と戦った経験が戦争文学の傑作裸者と死者(48年)を生んだ。
戦後、進駐軍の一員として千葉県や福島県に滞在した。その後も犯罪社会米国の狂気を描いたアメリカの夢(65年)など優れた小説を発表。
また、ベトナム反戦運動の体験を描いた夜の軍隊(68年)や、死刑制度やウーマンリブ運動などを取り上げた骨太のノンフィクションを次々に世に問い、ニュージャーナリズム」の旗手として知られた。
ピュリツァー賞を2度受けたほか、ノーベル文学賞候補に何度も名前が挙がった。私生活では結婚を6回繰り返し、養子も含め9人の子供がいた。
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