豊臣秀吉署名の安堵状を発見 花押 関白、境内図も
豊臣秀吉や室町幕府将軍が寺社の領地を保証した安堵状を巻物にまとめた古文書を、山形大の松尾剛次教授(日本宗教史)が京都市西京区の浄往寺で発見。発見例が少なく重要文化財級の史料という、鎌倉時代の寺社の境内図が添えられている。
豊臣秀吉の安堵状には花押(署名)とともに関白とあり、通常は秀吉が多いことから珍しいとされる。
松尾剛次教授は、寺社の領地内にある建物を記した境内図は、寺が領地保全を願い出る際に“証拠”としたと考えられると指摘。
「境内図と安堵状が併せて見つかったことは、中世の領地保証の仕組みを解明する手掛かりになる」としている。
古文書は、秀吉と室町幕府の9代足利義尚ら3将軍が浄往寺の領地を保証したそれぞれの安堵状を切り張りして1巻の巻物としている。
包紙には秀吉を表す関白の墨書きと朱印が押されていた。(共同)
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