船場吉兆 菓子の消費期限を張り替え@岩田屋
高級料亭吉兆を展開するグループ会社の一つ船場吉兆が、岩田屋でラベルを張り替える偽装を繰り返して消費期限切れの菓子を販売していた。
匿名の通報を受けて調べていた福岡市は28日、食品衛生法に基づき、船場吉兆に適正表示などを勧告。
日本農林規格/JAS法違反(不正表示)の疑いもあるとみて、農林水産省九州農政局と合同で調査している。
船場吉兆は岩田屋7階に吉兆天神店を構え、地下食料品売り場吉兆天神フードパークで、吉兆ブランドの総菜やデザートを販売している。
消費期限の偽装が判明したのは、吉兆天神フードパークのみで販売していた、黒豆プリン、桜ゼリー、抹茶ゼリー(抹茶涼み)、タルト、ほうじ茶ケーキの5種類の菓子。
消費期限は製造日から4~5日間だが、売れ残った商品のラベルを毎日張り直して表示を1日ずつ延ばした上、製造日の古い順に販売していた。
市は通報を受けた9月11日に調査を開始。船場吉兆は翌12日からフードパークでの菓子販売を自粛。今月27日から全商品の販売を取りやめている。
「ラベルを張り直す習慣は以前からあった」吉兆側。
朝日新聞の取材に対し、船場吉兆天神店の店員は28日夕、
「店長の判断で、現段階では取材に一切応じられない」と話した。
吉兆は大阪発祥の料亭。知的所有権を管理する株式会社吉兆のもとにグループ10社があり、このうち本吉兆、神戸吉兆、船場吉兆、京都吉兆、東京吉兆の各社が計約20店の料理店を運営している。
船場吉兆は大阪、福岡両市内で計4店を持つ。
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嵐山吉兆 秋の食卓 徳岡邦夫 |
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