人間国宝の截金師:江里佐代子さん死去
女性で最年少の人間国宝だった截金(きりかね)師江里佐代子(えり・さよこ)さんが日本時間の3日午後10時、滞在中のフランス北部のアミアンで、脳出血のため亡くなった。享年62。京都市出身。
関係者によると、江里佐代子さんは英国の大英博物館の展覧会で実演するため、9月23日に渡英。同28日に調査のためフランスに移動していた。
仏像彫刻師の江里康慧(こうけい)氏との結婚をきっかけに、仏像などに金箔を張る截金の技法を学び始めた。故北村起祥氏に師事し、伝統的な技法を駆使しながら、繊細さと優雅さを基調にした独自の作風を確立。
びょうぶやついたてなどに加え、日常の生活用品の分野にも技術を取り入れるなど、截金の可能性を広げた。02年に重要無形文化財保持者人間国宝に認定され、05年には紫綬褒章を受章した。(時事通信)
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仏画のすすめ―付・截金と経典絵の技法 松久 宗琳 |
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