大江健三郎氏と岩波書店 沖縄戦めぐり文科省に抗議
沖縄戦での集団自決をめぐり、06年度の教科書検定で「日本軍に強制された」という趣旨の記述に意見がついたことに対し、作家大江健三郎氏と岩波書店が4日、文部科学省に抗議声明を送った。
大江健三郎氏らは、岩波新書沖縄ノートなどで名誉を棄損されたとして元軍人やその遺族から提訴されているが、「原告側の主張のみを取りあげ、修正させる理由としたのは誠に遺憾」としている。
声明では、大阪地裁での訴訟がまだ続いており、証人尋問もされていないことや、集団自決で軍の強制を示す文献や資料も多数あることを指摘。「裁判を参照するのであれば、被告の主張・立証をも検討するのが当然だ」と訴えている。
大江氏と岩波を代表して会見した月刊誌世界の岡本厚編集長は
「訴訟では守備隊長による命令があったかどうかが争われているが、より大きな日本軍の関与は問われていない。にもかかわらず、日本軍の強制全体をひっくり返そうとしている」と述べた。
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