川柳作家の時実新子さん死去
人生や男女の機微を率直に詠んだ川柳作家でエッセイストの時実新子さん(ときざね・しんこ)が10日、肺がんのため神戸市灘区の病院で死去した。78歳。岡山市出身。
新聞の川柳欄に投稿して入選したのがきっかけで川柳の道に入り、1963年、自身の内面を独白した初句集新子を発表。
生活や恋愛への激しい感情を大胆にうたい上げ、「おっとあるおんなのこい」との副題がある87年の句集有夫恋(ゆうふれん)が女性たちの共感を呼び、川柳句集として異例のベストセラーとなった。
代表作に<子を寝かせやっと私の私なり><凶暴な愛が欲しいの煙突よ><人の世に許されざるは美しき>など。
他の句集に「愛走れ」「時実新子全句集 1955-1998」がある。96年から月刊の句誌「川柳大学」を主宰し、川柳の普及に尽くした。(合掌)
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